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【中日・朝日新聞 当院記載 矯正関連Q&A】

小学2年男子です。前歯の歯並びが悪く、矯正医に相談したら、すぐに治療を始めれば、永久歯を抜かず副作用も少なく早く治療が終わるとのことでした。早く始めるべきでしょうか。また、矯正(自費診療)の副作用とはどういうものでしょうか。
 副作用は①食べかすがたまりやすく、虫歯になりやすい②装置を付けた直後の違和感、痛み③ごく稀に顎の関節が痛む④顎の骨の中に埋まっている歯を動かすので、歯の根の先が丸くなったり、歯茎の位置が少し下がったりする、などあります。
 対処法として、①小さいうちは親が歯磨きの点検をします②違和感、痛みは徐々に緩和していきます③矯正を一時中断し、顎の改善をします④小さいうちに矯正を始め、顎を大きくすることにより、歯の移動量を少なくし、この副作用を低減させます。
 矯正の開始は早い方がいいです。永久歯が生え揃ってから歯を抜く方法だと、特に歯の移動量が多くなり、歯に負担をかけ、副作用も増す傾向にあります。発育に乗じ、顎を大きくし、だんだんと歯を移動させれば、副作用も少なく短期間で治療を終えることができます。
歯並びが悪いので矯正医へ行ったら、上の左側の歯が先欠(せんけつ)といって、先天的に一本足りないことがわかりました。先欠の歯の反対側の右の歯を1本抜くとの事。元から1本足りないのに、さらにもう1本抜歯しなくてはいけませんか。
 先欠の子は非常に多く、歯が足りないのに混みあって生えている場合があります。上顎の歯並びは、特に審美性を考慮する必要があります。抜歯せずに矯正するのも可能ですが、左右の対象性が乱れ、顔の中心(正中)と歯の中心(正中)がずれ、見た目が悪くなる場合が多いので、反対側も抜歯することが多いです。下顎の先欠は先欠の部位を詰めて歯を並べ、反対側の抜歯をしないケースもあります。少し正中がずれても、上顎程、目立たないからです。
 最近ではまず矯正をして先欠の部位にスペースを作っておき、成人後その部位にインプラントをする方法もあります(自由診療)。また重度の糖尿病の方は治療ができない場合があります。
 歯が足りないのに抜歯をするのは抵抗があるかと思いますが、左右の対象性を損なわないために必要です。又、先欠のパターンは様々なのでしっかりとした治療計画が必要です。
現在、矯正治療中(自費診療)です。もうすぐ矯正器具がとれるとの事でしたが、とれた後に元の歯並びに戻ってしまう事はあるのでしょうか。
 矯正器具をはずした時が、終了ではありません。歯の組織が安定するまでの間は、歯が元の位置に戻ろうとするため、後戻りを防ぐように保定装置を装着せねばなりません。矯正器具は、歯や顎に力を加え、理想的な位置に移動させる効力がありますが、保定装置は歯が動かないように一定の場所に保ちます。矯正によって整然と並んだ歯をその場所に固定させるものです。この間、通院は通常3ヶ月〜半年に1回、2年間程度となり、これを終えると本当の矯正終了となります。
 歯並びやかみ合わせは、加齢と共に変化するので、矯正終了後と同じ状態に保つのは困難です。しかし、多少の変化はありえますが、矯正を始める前のようなひどい歯並びにもどる事は滅多にありません。
 又、「親知らず」が横に生えてくる場合、前の歯を押すので、歯並びの乱れや上下のかみあわせの不満が生じる事が多いです。そのような場合、親知らずは抜歯する必要があります。
矯正をしている13歳の子供がいます。上顎の歯の生える場所が足りず、歯が少し重なっています。
一番奥の歯を抜いて親知らずを利用する説明を受けましたが、この方法で良いのでしょうか。
 歯の場所が足りない場合は、奥歯を後方に移動させスペースを作り、そこに歯をきれいに並べたいのですが、一番奥の歯 (13歳ごろ生える第二大臼歯)が生えてしまっていると、もうこれ以上奥歯を移動できません。この場合、一番奥の歯を 抜いてスペースを確保し、その場所に歯を移動し並べます。やがては抜いた場所に親知らずが生えてきます。
 矯正をした子供はせっかくきれいに歯が並んでも、親知らずが生えてくると前の歯を押して、歯並びが再度悪くなってしまいます。 このため親知らずの抜歯が必要ですが、今回はその親知らずを逆に利用するので、本来の歯の本数は確保されます。13歳という 年齢と親知らずを利用したタイムリーな方法とも言えます。
 ただし、親知らずが未成熟だったり、生えてこなかったりする場合もまれにあるので、レントゲン写真でしっかり確認して おかねばなりません。
中学2年生女子です。小学校から歯科矯正(自費診療)を始め、歯は抜かずにきれいになりましたが、少し口もとが出ているので、前歯を数本削ってスペースを作ると言われました。永久歯を削っても大丈夫でしょうか。
 抜歯をしてスペースを作り、歯を並べるのが昔からの方法ですが、骨の発育を利用して顎自体を大きくし、無抜歯で行う治療も可能です。が、無理をすると口がやや突き出る場合があります。まだスペースが足りず歯が並びきれないで突き出しているのです。口の突出がわずかだあれば、歯が隣りあって接している面を許される範囲で薄く削ってスペースを作り、出ている歯を引っ込めます。永久歯ではありますが、ごく薄く微細に削るので心配ないです。抜歯によるスペース確保よりは負担が少ないと言えます。
 しかし、あまりにも口もとが突き出ている場合は、スペースを大きく確保したいので抜歯します。この場合、歯の移動量が多いので並び終えるまで時間がかかります。顔貌の好みもあるので、本人や保護者の方、歯科医が、症例写真等を見て、しっかり検討されるのがいいと思います。
小学校低学年男子です。上の真ん中の前歯2本が八の字のように離れて生えています。受診したら、上唇の裏にある筋を切ると改善すると言われました。矯正(自費診療)しなくても治るのでしょうか。
 上唇の裏の中心に、上唇小帯というひだがあり、上唇とはぐきを繋いでいます。これが厚いと、前歯の中心にすき間ができます。小帯をきると、歯のすき間が自然に閉じてくる場合がありますが、本格的に治すなら専門医にみてもらうと良いです。前歯だけなら局所矯正という方法もあり、中心の前歯4本をきれいに並べます。前歯4本が整然と並ぶと、それにならって、犬歯や小臼歯が生えてきます。前歯4本を揃えることでその後の全てがきれいに生え揃うケースも多いです。しかし、前歯4本はきれいに並んでも、顎が小さいなどのスペースが不足している場合は、八重歯になったり、その他の歯並びが悪くなったりします。この場合は全体的な矯正をおすすめします。また、ごく稀ですが、前歯の間に余分な過剰菌がひそんでいて、前歯が開いていることもあるので、専門医による診断を受けると良いです。
小学2年男子です。前歯の歯並びが悪く、矯正医に相談したら、すぐに治療を始めれば、永久歯を抜かず副作用も少なく早く治療が終わるとのことでした。早く始めるべきでしょうか。また、矯正(自費診療)の副作用とはどういうものでしょうか。
 副作用は①食べかすがたまりやすく、虫歯になりやすい②装置を付けた直後の違和感、痛み③ごく稀に顎の関節が痛む④顎の骨の中に埋まっている歯を動かすので、歯の根の先が丸くなったり、歯茎の位置が少し下がったりする、などあります。
 対処法として、①小さいうちは親が歯磨きの点検をします②違和感、痛みは徐々に緩和していきます③矯正を一時中断し、顎の改善をします④小さいうちに矯正を始め、顎を大きくすることにより、歯の移動量を少なくし、この副作用を低減させます。
 矯正の開始は早い方がいいです。永久歯が生え揃ってから歯を抜く方法だと、特に歯の移動量が多くなり、歯に負担をかけ、副作用も増す傾向にあります。発育に乗じ、顎を大きくし、だんだんと歯を移動させれば、副作用も少なく短期間で治療を終えることができます。
小学3年生の娘の歯並びが悪く、学校の検診で叢生(そうせい)と診断されました。2つの歯科医院に相談すると、一方は歯を4本抜く方針、もう一方は抜かずに治療する、という意見が分かれていて困っています。どちらがいいのでしょうか。
かつては抜歯するのが主流でしたが、矯正器具が開発され、子どもの発育に乗じて顎を大きくすることが可能になったので、無抜歯で矯正ができるようになりました。無抜歯で行うと、顎を拡大し、歯並びをきれいに整えても口元が突き出し、鳥のくちばしのような形になるケースもあります。この場合は、歯を抜いた方がいいかもしれません。
矯正は、審美性という不確かな判断基準をもつので、症状を追いつつ、親御さん・本人・歯科医がじっくり納得のいくように抜くか抜かないかを、相談されるといいでしょう。事実、なるべく抜歯はしたくないという要望も多いのでそれに添って治療しますが、判断は難しいです。ただ、成人の場合、顎の成長は止まっているので顎の拡大は困難です。通常上下2本ずつの抜歯が必要となります。
受け口の幼稚園年長の子どもがいますが、歯列矯正を勧められました。こんなに早く始めなくてはならないのでしょうか。
受け口(下顎前突)は6歳くらいから、少しでも早く始めた方がいいです。子どもの顎(あご)の発育は、まず上顎が発達し、平均して小学校高学年ごろ止まります。身長が伸び始める時期に下顎が発達し始め、丸顔から細長い大人の顔へ変貌します。受け口は上顎の発育不足がほとんどの原因で、本来上顎が発達すべき時期に、下顎は上顎を押さえ発育を妨げます。その後下顎の発育期には、上顎が下顎を押さえ込まないので下顎はどんどん大きくなり、顎が突き出してきます。従って、早くから上顎を前に引っ張り出す装置(フェイシャルマスク)などを使い、上顎を大きくします。これでほとんどの子どもは治療を終えます。
ただ、身長が伸びる時期に下顎が発達しすぎて飛び出してしまうケースもまれにあります。その場合は、下顎の骨を削除して顎を小さくする手術(保険可)が必要となります。
詳しくは歯科医院へご相談ください。
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